みらいレポート | 進行中プロジェクトレポート

2014 ろうきん 安心社会づくり助成金

「社会が抱えるさまざまな課題の克服を目指して」

2014.10.08
長野県労働金庫

「ろうきん 安心社会づくり助成金」は、長野県労働金庫から運営委託いただき、NPO・ボランティア団体の活動を支援することを目的に創設された「冠基金」プログラムです。

今年度の同助成金の募集を開始するにあたり、長野県労働金庫の営業統括部・塚平俊和さんに、ろうきんの理念や取り組みを始めたきっかけについてお話を伺いました。

働く仲間がつくったろうきん
「営利を目的としない、生活者本位の金融機関です」

写真:長野県労働金庫

-ろうきんは銀行とは違うと言われますが、具体的には何が違うのでしょうか?

大きく違うのは、営利を目的としない福祉金融機関というところです。ろうきんは、労働組合や生活協同組合の働く仲間が、お互いを助け合うために資金を出し合ってつくった協同組織。働く人たちの暮らしを支え、快適で過ごしやすい社会づくりをすることが目的です。
営利目的ではないため、利益が出た場合は会員(労働組合・生活協同組合などの団体)の皆様へ還元するという形をとります。お預かりした資金は、会員の皆様の大切な共有財産として、住宅・結婚・教育資金など、働く仲間とその家族の生活を守り、より豊かにするために役立てられています。

-業務自体はどうなのでしょう?

業務は一般の金融機関とほとんど変わりません。預金やローン、各種サービスなど、会員の皆様のニーズに合わせたサービスを提供しています。
会員労働組合に加入していないと利用できないと思っている方も多いようですが、県内に住んでいる、または勤めている方なら原則どなたでも利用できます。

ろうきんの理念とみらいベースの理念
「地域で主体的に活動するNPO・ボランティア団体の活動を支援したい」

-冠基金となったのは昨年度からですが、それまでは何か取り組みを?

ろうきんでは、2001年から「NPO・ボランティア団体助成金制度」で、NPO法人やボランティア団体を支援してきました。2012年までの12年間で、456団体の応募をいただき、197団体、約3,400万円の助成を行いました。

-冠基金となったきっかけは?

一番大きいのは、目指す方向が同じだということです。長野県みらいベースの取り組みは、「ろうきん理念」と一致する部分が多い。共に活動することで、より効果的な支援ができるだろうと考えました。
また、12年間取り組んできて、周知の面では限られた範囲になってしまっていると感じる部分があったことも契機の一つです。ろうきんはどなたでも利用できるとはいえ、労働組合があるような企業にお勤めの方は知っていても、NPOやボランティア団体などにはあまり馴染みがないのかもしれない。運営委託することで、より広く、多くの方に知っていただくことができるのではないかと思いました。

写真:塚平俊和さん

-昨年度は50団体の応募があり、その中から5団体に助成金を交付しました。

冠基金となったことで、助成金について知ってほしい方々にストレートに情報を届けることができたのではないでしょうか。実際にお問い合わせやお申し込みも増えました。

-2014年度の募集も始まりましたね。

内容は昨年度と大きくは変わりませんが、1団体あたりの助成金額の上限を少し下げ、その分、より多くの団体の皆様にご利用していただけるようにしました。今年はさらに広く、多くの団体に応募していただければと考えています。
ろうきんの理念には「会員が行う経済・福祉・環境および文化にかかわる活動を促進し、人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与することを目的とします」というものがあります。今後も、皆さんが望む社会を実現するために、取り組みを進めていきたいと思います。

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ろうきん 安心社会づくり助成金

ろうきん 安心社会づくり助成金
社会が抱えるさまざまな課題の克服に向けて、地域で主体的に活動するNPO・ボランティア団体の活動を支援することを目的に創設された「冠基金」プログラム。2013年は50の団体から申請があり、厳選な審査により5団体に助成金を交付した。
現在、2014年の応募を受け付けている。
助成金について詳しくはこちら

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