団体からのメッセージ
こんな団体です

私たちは、あたたかな支え合いコミュニティを構築し、人も地球も健やかで幸せな社会の実現を目指して、0歳~100歳までを対象にした全世代型フリースクール「里山スクール木の子」を運営しています。現在は、0歳~82歳まで21人が在籍しています。今、全ての世代において、生きづらさや孤立感を感じる人が増えています。そのような社会において必要なのは、寛容さと受容によるあたたかな支え合いの関係性です。お互いが違いを認め、学び合える関係性の中では、人は本来の健やかさと優しさを取り戻し、自分の個性を大切にしながらも周りと調和して生きることが出来ます。私たちは、新しい教育のかたちとして、多世代が学び合う場を運営することで、健やかで幸せな社会づくりに貢献しています。
こんな特色ある学びを行っています

私たちの特徴は、大きく3つです。
1.多世代交流
里山スクール木の子は、乳幼児親子向けのクラス「どんぐり」、不登校児童生徒向けのクラス「わかば」、高齢者向けクラス「かえで」と、大きく3つのクラスに分かれており、自然と多世代交流が出来る環境です。多世代の良さは、「違い」が当たり前であるために、支え合う関係性が作りやすい事。例えば、小学生は小さい子の食事の手伝いをするし、高齢者のためにお茶を運びます。また、高齢者から生きやすくなるための大切な知恵を会話の中から自然と受け取ることもあります。
2.自然体験
木の子の周りは、山や川などの自然資源が沢山。春は野草研究、夏や川遊びやキャンプ、秋はキノコ採り、冬は雪遊びなど、季節ごとに様々な活動ができます。また、時には野生動物と遭遇することもあり、人と動物との共生について考える機会もあります。信州ならではの、自然と共に生き、暮らすための知恵やスキル、そして自然を敬う心が自然と身につきます。
3.食育
人の心と体は食べ物で出来ているという考えのもと、なるべくその土地のもの、季節が感じられる旬の食材で給食を作っています。また、畑を借りて野菜も自分たちで作り、週に2日は自分たちでお昼ご飯を作ります。味噌、梅干し、漬物も自分たちで仕込み、昔ながらの信州名伝統的な食文化も活動の中で伝え、食を通じて信州らしさを感じる機会にもなっています。
これから予定する具体的な取り組み内容

現在ある不登校児童生徒クラスの「わかば」に加え、自然の中での活動をメインとした「あおば」クラスを2026年4月から開設します。これまでの「わかば」クラスは、居場所の要素が強く様々な世代と共に自由に過ごす中で学ぶ「共育」でしたが、新設する「あおば」クラスは、カリキュラムに沿った運営を目指し、自然の中で自分で学ぶ「自育」を行います。
具体的には、実現に向けて下記の活動を行います。
①人的資源、自然資源を活用したカリキュラムの作成
「わかば」クラス、「あおば」クラスは、これまで実施してきた活動内容と目的をいったん整理し、学びの内容と目的と明確にしていたカリキュラムに沿った運営を目指します。「わかば」は安心できる環境の中で自由で過ごすことを大切にし、一方で「あおば」は、自己肯定感、問題解決力、コミュニケーション力など、周りと調和しながら生きる上で必要とされる知識とスキルを体系化して、子ども達自身が成長を実感できるように内容を組み立てます。
②「あおば」の拠点となる「森の音」の整備
「森の音」は、里山スクール木の子がいつもキャンプの際に使用している川沿いのログハウスです。電気や水道が来ていないため、不便さがありますがその分大自然の良さを感じることが出来ます。冬の寒さ対策や夏の虫対策等環境整備、また、学びを実施する上で必要な学習備品の準備等が必要です。また、現在はトイレがないため、簡易的なコンポストトイレの設置も予定しています。
応援よろしくお願いします

社会の規範に合わせた生き方も大切ですが、それだけでは自分らしさを失い、生きづらさや孤立感を感じることにもなりかねません。時には、個性や自分らしさをしっかり磨く機会も大切だと私たちは考えます。個性が際立つとぶつかることもあるでしょう。でも、対立を避けるために個性を押し殺すのではなく、個性を大切にしつつ、対立の仕方や折り合いのつけ方を学び、自然や周りの人と調和する力を身につける。そうすれば、健やかさを損ねることなく、自分らしく生きる道が見つかると思います。現代の情報化社会の中では、人々の価値観や考えもどんどん多様化しています。多様化が進む社会では、学び自体も多様化していくべきで、私たちのように体験活動をメインとしたアプローチの「学校」が1つあってもいいと思います。信州の人のあたたかさや、自然の豊さを伝える教育は、これからの未来を担う子ども達が、より健やかな世界を築くための土台になると思います。応援どうぞよろしくお願い致します。