こんな事業です

長野市の鬼無里(きなさ)地区は、過疎化が進むとともに、老朽化した空き家が急増しています。鬼無里には「日本の原風景」や「里山ならではの暮らしや文化」が残されていますが、昔からの家は建坪が大きく、改修に手間と費用がかかるため放置され、景観の悪化や防災性の低下が問題となっています。一方、人口が集中している都市部での暮らしは「便利さ」や「効率」が優先され、人と人、人と自然との関係性が薄れているように思われます。
当NPOでは築150年を超えた古民家を、癒しを求めて訪れる人々と住民とが交流できるスペースとなるよう改修事業を行います。今は使われなくなってしまった地域資源(里山、遊休農地、古民家)や自然エネルギーを活用し、鬼無里の魅力を次世代につなげる体験型交流の場づくりに取り組みます。
これを実現します

いただいたご寄付で、築150年超の古民家を改修し、鬼無里の食文化、農林業を体験できる多目的ハウスとして再活用します。誰もが気軽に訪れ、イベント等を通じて地域住民とゆるやかにつながる「居心地の良い場=きなさごこち」を実現します。
◆鬼無里ならではの「残したい暮らし」
春は野草や山菜採り、夏は野菜の収穫や川遊び、秋は森林整備やきのこ採り、冬は薪ストーブのある暮らし。
四季に合わせた農山村の持続可能な暮らしを継承します。
◆鬼無里だからできる「創りたい暮らし」
薪で焼くピザ、薪で焚くごはん、火鉢で炭焼き、庭でたき火カフェ。
薪火を楽しみながら環境負荷の少ない暮らしをつくります。
なぜこの事業に取り組むの?

150年の古民家再活用は、持続可能な脱炭素地域づくりにも寄与します。まめってぇ鬼無里は2017年より森林整備による薪づくり事業で地域循環のしくみをつくっています。古民家「きなさごごち」では、薪を活用した火のある暮らし体験や農業体験を通じて、エネルギーも食も自給できる循環型の暮らしの大切さを伝えていきます。豊かな自然に恵まれた鬼無里の暮らしを残し、次の世代につなぐことが気候変動の緩和策、適応策になると考えます。
具体的な取り組み内容は?

薪を使った「火のある暮らし」ができる設備の設置をワークショップ形式で実施します。
◆2024年4月~5月
古民家の土間の整備改修、ピザ用薪窯の設置ワークショップ
◆2024年6月~7月
古民家の茶室の改修ワークショップ
◆2024年9月~10月
薪ストーブ設置工事、森林整備による薪づくり体験会
また、古民家改修後は以下のような食とエネルギーの自給体験イベントを開催します。
・薪窯とかまどを使った調理体験イベント
・手作りロケットストーブ ワークショップ
・正しい薪ストーブの使い方講習会
・古民家の庭で「たき火カフェ」など
団体からのメッセージ

「まめってぇ」とは鬼無里地域の方言で「元気な」という意味です。
農地や森林の荒廃が深刻化する中山間地域で、持続可能な鬼無里をつくろうと2010年に「NPO法人まめってぇ鬼無里」を立ち上げました。主要産業だった林業や麻の栽培は衰退してしまいましたが、里山に暮らし続けた人々の技や知恵はまだ残されています。美しい鬼無里の景色、暮らし、文化を次の世代に引き継ぐことが私たちNPOの使命です。気候変動、天災などさまざまな不安要素がある現代社会において、人々が里山での自然豊かな暮らしを体験できる拠点が必要と考えます。環境への負担を減らし、里山の恵みを生かしながら、手作りの暮らしを楽しめる場として、古民家「きなさごごち」を再生させたい!それが私たちの想いです。
応援よろしくお願いします

鬼の無い里「鬼無里(きなさ)」は、北信州に流れる裾花川の源流域に沿って広がる周囲を山々に囲まれた美しい谷の都です。特別豪雪地域のため閉ざされがちな風土ではありますが、これまで育んできた地域文化や豊かな里山の資源を次世代につなげるためには、地域住民だけではなく地域外の皆さまにも関わっていただき、新たな価値を創造する取り組みが必要だと思っています。
人と人、人と自然をつなぎ直す居心地のいい場所、古民家「きなさごごち」をみなさんで育ててください。
たくさんのご関心を寄せていただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。