1.こんな事業です

日本の少子高齢化は深刻さを増し、ここ松本市においても例外ではありません。現在、高齢化率も約30%となっており、「安心・いきいきプラン松本」の予測では、2026年には157名、2040年には709名もの介護職員が不足すると見込まれています。このままでは、高齢者の方々が必要な介護を受けられなくなる未来が現実味を帯びています。
これは、決して他人事ではありません。誰もが安心して年を重ねられる地域であるために、今、私たちができることは何か。それは、未来の世代に「介護」や「福祉」の温かさ、そしてそこに秘められた喜びと魅力を伝えることだと信じています。
未来の世代へ「困っている人をそっと支える時の手の温かさを」「人を笑顔にできたときのやりがいを」そんな日常の中にある「福祉」の種を子どもたちに撒いていきたいのです。
人生の先輩たちの経験や知恵に触れ、共に笑い、共に生きる喜びを感じられる介護の仕事は、単なる「お世話」ではありません。それは、一人の人間としての尊厳を守り、その人らしい人生を最後まで支える、深く、そしてかけがえのない営みです。私たちは、この魅力あふれる専門職の魂を、未来へと繋いでいきたい。そして、介護の道を選ばなくても、誰もが地域の中で「福祉の心」を持って関わり合える社会を創りたいのです。
2.これを実現します

だからこそ、私たちは立ち上がります!
松本で未来の介護を担う人材を育てるエクセラン高校福祉科と松本短期大学介護福祉学科が中心となり、小・中学生向けの「福祉の魅力発見イベント」を、子どもたちが集まる「イオンモール松本」で開催します。
年齢の近い高校生や大学生が、お兄さんお姉さんのように優しくサポート。子どもたちは、きっとすぐに打ち解け、リラックスした雰囲気の中で福祉の世界を体験できるでしょう。
〈取り組みの一例として〉
●福祉体験コーナー: 車いすに乗ってみたり、高齢者の方の生活を疑似体験したり。また、介助する人の声かけや、ちょっとした段差でのサポートの大切さを体感。「相手を思いやる」気持ちが自然と育まれます。
●福祉×謎解きゲーム: 遊びながら、介護の知識やコミュニケーションのヒントをゲット!謎を解きながら、介護の知識や技術、そして働く人の想いに触れます。「介護の仕事って、奥が深いんだ!」という発見があるはずです。
●ハンドマッサージコーナー: ハンドマッサージを通して、人を癒す温もりを体験。「触れ合うことの温かさ」を感じ、コミュニケーションの大切さに気づきます。是非、保護者の方も来てください。
景品目当てでふらっと立ち寄った子も、このように、各体験を通して、子どもたちは遊びながら、介護の知識や技術の一端、そして何よりも「人の気持ちに寄り添う心」を自然と学ぶことができるのです。
3.なぜこの事業に取り組むの?

松本で生まれ育ち、ここで暮らし続ける私たちにとって、この地域がいつまでも誰もが安心して暮らせる温かい場所であってほしい。そのために、「介護」は決して他人事ではなく、私たち一人ひとりの問題として捉え、共に考え、支え合う意識を持つことが不可欠です。
高齢化が進む現代だからこそ、「介護の未来は暗い」というイメージを払拭し、子どもたちが希望を持てる未来を創りたい。介護の仕事は、人の役に立ち、感謝される、誇り高き仕事です。そして、専門職でなくても、誰もが身近な人を支える温かい気持ちと行動力を持つことができるはずです。
このイベントは、その第一歩。子どもたちの笑顔と「楽しかった!」という声が、私たちの未来を明るく照らすと信じています。
4.具体的な取り組み内容は?

日時:2025年7月5日(土)
場所:イオンモール松本 イオンホール・きらめきコート
当日は、午前10時から午後4時まで、様々な体験ブースをご用意しています。スタンプラリー形式で各ブースを巡り、福祉の面白さを体感してください。集めたスタンプは、豪華景品が当たる福引きにチャレンジできます!地元松本の特産品や、子どもたちに人気のアイテムをご用意してお待ちしています。
高校生や大学生のスタッフが、優しく丁寧にサポートしますので、小さなお子さんでも安心して楽しめます。この一日を通して、「介護」や「福祉」が、私たちの生活に寄り添い、人を笑顔にする力を持っていることを、肌で感じてください。そして、少しでも「自分にも何かできるかも」という気持ちが芽生えたら、私たちの活動の意味を感じられます。
5.団体からのメッセージ

エクセラン高校福祉科は、県内で唯一、介護福祉士の養成に特化した高校です。私たちは、単に知識や技術を教えるだけでなく、「“ふくしのこころ”」を育むことを最も大切にしています。それは、相手の立場になって考え、寄り添う温かい気持ち。この気持ちこそが、真の福祉を支える力になると信じているからです。
3年間という時間の中で、学生たちは多くの学びと経験を重ね、卒業後には地域の福祉を支える担い手として巣立っていきます。しかし、福祉を担うのは専門職だけではありません。地域に住む一人ひとりの温かい気持ちと行動こそが、より良い社会を創る原動力となります。
このイベントを通して、未来を担う子どもたちに福祉の種を蒔き、地域全体で支え合う温かい社会を共に創っていきたい。それが、私たちの願いです。
6.応援よろしくお願いします!

最後に、このメッセージを読んでくださった、心ある皆さまへ。
私たちの「楽しみながら介護の魅力を知ってほしい」という想いに共感し、未来への応援を考えてくださり、心より感謝申し上げます。
昨年、このイベントを開催するにあたり、約100万円の費用が必要でした。特に、子どもたちが安全に、そして夢中になって体験を楽しめるための準備(体験キット、教材、会場設営など)には、多くの費用がかかります。
皆さまからの温かいご寄付は、単にイベントの開催を支援するだけでなく、子どもたちの心に「福祉の魅力」というかけがえのない種を蒔き、未来の地域社会を支える温かい心を育む力となります。
未来への笑顔と学びの輪を広げる応援を、よろしくお願いいたします!