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応援金総額269,550,0642025.09.12現在

伝統文化おやこ体験フェスタ ~見て、聴いて、やってみる!ふるさとの宝物を、未来を担う子どもたちへ~

こんな事業です

NPO法人ふるさと芸能研究所は、日本の伝統芸能に対する啓発・普及・発展振興を通した地域づくりを目的に2016年に設立し、長野県内外の学校等での伝統芸能公演や芸能体験ワークショップを通して、子ども達に伝統文化の魅力を伝える活動を行っています。「伝統文化おやこ体験フェスタ」は2021年のコロナ禍に、地域行事や祭りの中止によって子ども達が伝統文化に触れる機会が激減してしまったことに危機感を抱き、失った体験機会を回復するために始めた事業です。以来、地域の伝統文化保存団体や自治体と共同しながら年一回のペースで開催し、のべ約450人の親子が参加。伝統文化ワークショップと伝統芸能の実演・鑑賞を通して、次世代への文化継承の一助となることを願っています。

これを実現します 

私たちの暮らす地域には、多種多様で個性豊かな文化が”祭り”や”年中行事”を通し、何十年も、場合によっては何百年も昔から大切に受け継がれてきました。子ども達は父母や祖父母や地域の大人が祭りの場などで活躍する姿を見て憧れたり、自分も子供の役目で参加したりしながら育ち、大人になって今度は自分がその文化を次の世代に伝えていく…そんな自然な文化継承の形がありました。しかし近年、加速する少子高齢化にコロナ禍が追い打ちをかけ、伝統文化に出会うきっかけとなる祭りや年中行事といった”場”そのものが激減した事により、「自分たちの暮らす地域にどんな文化が伝わっているのか実際に見たことがない・知らない」子どもが増えています。これは文化継承の危機というだけでなく、今を生きる子ども達自身の、豊かな人間性を育む機会の損失でもあると考えます。
この課題を解決するために、「伝統文化おやこ体験フェスタ」では獅子舞などの様々な「伝統文化ワークショップ」と「伝統文化公演」という”場”をつくり、気軽に伝統文化に触れてもらう第一歩となることで、子ども達が地域や伝統文化へ愛着心を持ち、豊かな感性と人間性を醸成する一助となることを実現します。

なぜこの事業に取り組むの?

例えば昨年実施したワークショップの一つである「まゆ玉飾り作り」は、養蚕が盛んだった伊那谷地域特有の小正月の行事として昔から各集落単位で伝承されてきたもので、地域住民が集まって米の粉を練って蚕の繭玉の形に成形し、枝に飾って一年の商売繁盛や五穀豊穣を祈るというものでした。しかし少子高齢化で年々このまゆ玉飾り作りを行う集落が減り、さらにコロナによる制限によって、この行事は実質的に途絶え、地域では未だ復活していません。継承サイクルが途絶えると、私たちの想像以上に早いスピードで伝統文化は忘れ去られてしまいます。そこで郷土料理伝承家の酒井さつき氏に講師を依頼し、子ども達に由来も含めてまゆ玉飾り作りを伝えてもらいました。子ども達にとっては初めての体験、楽しい経験となって大変良かったのですが、意外にも反響が大きかったのが保護者の大人達でした。「自分が幼かったころ、祖父母の家で作ったことがあるのを思い出した」「自分の子供にも(自身が経験してきた)様々な事を伝えていきたいと思った」などの感想を頂いたことで、継承サイクルが途絶えてしまっている事に気づき、親子(多世代)で共通の経験を増やす必要性を実感しました。
当事業は子どもだけが参加するのではなく、親子で参加して子どもと一緒に同じ体験をしてもらう事で、家庭内などで会話が生まれ、一過性ではない伝統文化体験になることを目指しています。

具体的な取り組み内容は?

「伝統文化おやこ体験フェスタ」
日時 2026年2月1日(日)9:00~12:00
場所 伊那市生涯学習センターいなっせ 6階ホールほか
内容 参加者が1コース選ぶ「伝統文化ワークショップ」の後、ホールにて「伝統文化公演」を鑑賞し、フィナーレには輪踊り等の簡単な芸能ワークショップを参加者全員で行います。

●伝統文化ワークショップ
・和太鼓(講師/まつり芸能集団田楽座)
・獅子舞 (〃)
・南京玉すだれ(〃)
・伊那谷の郷土料理 おやきまたはおはぎ(講師/郷土料理研究家)
・伊那節または与地の伊那節おどり体験(講師/伊那節振興協会または与地の伊那節保存会)

●伝統文化公演
・伊那市の郷土芸能 予地の伊那節 実演
・田楽座によるまつり芸能公演

※内容は予定であり、変更となる可能性があります


<2021年~当事業でワークショップ・実演した伝統文化/団体の例>
・古田人形芝居/古田人形芝居保存会
・伊那の盆唄/伊那節保存会
・伊那節/伊那節振興協会
・新野高原盆踊り/新野高原盆踊り実行委員会
・和太鼓/田楽座
・獅子舞/田楽座
・南京玉すだれ/田楽座
・阿波踊り/信州桜華連
・木曽踊り/木曽踊り保存会
・羽広の獅子舞/羽広獅子舞保存会
・南信州の染付体験/染物処スミツネ
・まゆ玉飾り作り/郷土料理伝承家 酒井さつき
・ざんざ節、キンニョンニョ/ざんざ節保存会

団体からのメッセージ

「伝統文化おやこ体験フェスタ」では毎回、ワークショップの時間の後に”全体会”を行い、芸能保存団体からの挨拶と、子ども達の感想発表の時間を設けています。参加した子ども達からは「初めて獅子舞を見た」「盆踊りが最初は難しかったけど踊っているうちに楽しくなった」「地域のいろんなお祭りに行ってみたい」「もっと続けてやってみたい」などの嬉しい感想を聞くことができ、同時にこのような機会づくりがとても重要であることを実感しています。「自分たちの住む地域にはこんなに素敵な文化があるんだ」というふるさとへの誇りは、文化を繋いでくれた先人を尊敬することや、自分も他人も大切にできる豊かな人間性を育むことに繋がります。人間らしく生きるための知恵・技・ヒントがたくさん詰まっている伝統文化や祭りの”場”に、なるべく多くの子ども達に触れてほしい。
そのような”場”自体が減ってしまっている今だからこそ、おやこフェスタという”場”で「ふるさとの宝物」をまずは知ってもらい、触れてもらい、好きになってもらうことに大きな意味があると確信しています。

応援よろしくお願いします

「伝統文化おやこ体験フェスタ」は、子ども達への体験機会を創り出すと同時に、特にコロナ禍以降で危機的状況にある文化継承のサイクルを繋ぎ直したり、あるいは新しく結びつける役割も担っています。子ども達の生きていく次世代まで多様な文化を伝え、文化の灯を消さないこと。かつては子どもだった私たち大人の、大切な役目です。どうぞ応援をよろしくお願いします。

現在の応援金額 5,000円

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目標:500,000円
中間目標:150,000円/250,000円
終了まで4920時間

あなたの寄付でできること

当事業は、初年度は国から、2年目からは県からの資金で実施してきました。今年度は5年目となり公的資金に頼らず自走してゆく初めての年です。過去450名ほどの参加者の中には、初参加の子ども達はもちろんのこと、リピート参加して伝統文化により興味を抱いたり、学びを深めている子ども達も年々増えています。子ども達への種まきが少しずつ実に成り始めている今、資金の問題でこの事業がストップしてしまう事は何としても避けなければなりません。
あなたの寄付で以下を実現することができます。どうぞお力をお貸しください。

・おやこフェスタの参加費を安価に設定(子ども1000円・大人1500円程度)することが可能となり、より多くの子ども達が参加しやすくなる
・伝統文化ワークショップおよび伝統文化公演にかかる経費(会場使用料、講師謝礼、公演料、舞台技術費、広報宣伝費など)合計約54万円を賄うことができる
・多くの寄付が集まるほど、ワークショップ内容の充実、ワークショップの種類を増やす、伝統文化公演の出演団体を増やす、出演人数を増やす、舞台効果を充実させるなど_子ども達に提供する体験の質を高めることができる

※初めての方は必ずこちらの「寄付する際の注意事項」のご確認をお願いします。

いただいた寄付金は、受付期間終了後に総額から寄付サイトと法人運営経費に係る所定の手数料を引いた額を助成金として各団体へお届けします。
なお、第一目標金額に達しなかった場合は、目的の事業ができないため、募集団体ではなく「地域・分野指定助成プログラム」の助成金の原資に充てられ、運営費を差し引いた金額が公共的活動に活かされます。

 
プロジェクト実施団体

NPO法人ふるさと芸能研究所

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