こんな事業です

江戸時代の米沢藩で行われていた「備籾制(そなえもみせい)」は、凶作や飢饉に備えて米や籾、麦、粟などを蓄え、必要なときに放出する共助の制度でした。この歴史的な知恵を現代に活かし、長野県では「災害時緊急対応寄付」という新しい寄付制度を創設しました。これは、地震・噴火・台風・水害・大雪などの自然災害に対して、迅速に支援を届けるための基金です。
これを実現します

この基金は、災害が発生した際に迅速に寄付金を活用できるよう、平時から寄付を募って備えておく仕組みです。集められた寄付金は、避難所の運営、炊き出し、倒壊した家屋の復旧など、被災地での支援活動に役立てられます。
助成の対象となるのは、地縁団体、ボランティア団体、NPO法人など、公共的な活動を行う団体です。個人や行政機関は対象外となります。
助成の配分は、第三者による審査会で協議・決定し、必要な団体へ迅速に支援が届けられます。寄付金の使途や助成の内容は、ホームページなどで随時公開し、透明性を確保します。
なぜこの事業に取り組むの?

長野県は美しい自然に恵まれた地域ですが、その自然は時に過酷な災害をもたらします。台風8号による南木曽土石流災害、御嶽山の噴火、神城断層地震、千曲川氾濫のなど、過去の災害は記憶に新しく、予測困難な災害に対して迅速な対応が求められています。こうした背景から、「備えあれば憂いなし」の精神を現代に活かし、地域の共助力を高めるためにこの事業が立ち上げられました。
具体的な取り組み内容は?
2025年10月から、広く寄付の募集を展開します。寄付はクレジットカードや振込用紙付きチラシなどを通じて行うことができ、集まった資金は災害発生時に迅速に活用されます。助成対象団体は、避難所の運営、炊き出し、復旧活動などを担う地域団体であり、第三者委員会による審査を経て、速やかに助成が行われます。寄付の使途や助成の内容は、ホームページなどで公開され、透明性が確保されます。
応援よろしくお願いします
私たちは、長野県の自然とともに暮らす中で、災害の恐ろしさと、支え合うことの大切さを何度も実感してきました。
この寄付事業は、突然の災害に備え、地域の力で迅速に支援を届けるための新しい仕組みです。
「もしもの時」に備えることで、「その時」に迷わず動けるように——そんな想いで立ち上げました。
皆さまのご支援が、未来の命を守る力になります。
小さな一歩が、大きな安心につながります。
この取り組みに、どうか温かい応援をよろしくお願いいたします。