公募詳細

公募パンフレット

「働く」環境において、県内の産業、就労の環境は厳しくなり、女性や困難を抱える人々に失業、就労難、収入の減少等を抱える地域住民が確実に増えています。県内の経済を担う中小企業の再生、地域資源を生かした新しいビジネス、地域課題を解決する社会的企業の創生が急務です。

「学び」においては、産業構造、雇用環境の変化、テクノロジーの進化などにより、スキルニーズの急激な変化に、企業側、求職者側双方側の対応が求められています

「暮らし」については、働き方の変化、暮らし方の変化の中で、地方での健康的で心身豊かな暮らし方等の新しい価値創造への期待が膨らんでいます。
本助成金では、このような状況下、ウイズコロナ、アフターコロナの地方における「働く」「学ぶ」「暮らす」等における地域課題に対して、民間発想の大胆なチャレンジングな取組を支援します。

対象となる事業

以下のテーマに関し、中長期目標、短期成果目標を目指して取り組む社会変革の取り組み
重点ターゲット、重点分野を視野にいれて取り組む事業に優先的支援を行います。

テーマ:次世代の「働き」「学び」「暮らし」

重点ターゲット:女性、若者、地域の中で困難を有する者

重点分野:「地域企業」「働く技(就労支援」「起業(ソーシャルビジネス)」

(中長期目標)
「長野県では、誰もが楽しく暮らせる、働ける、学べる地域社会になる」

(短期成果目標)

  • 生活や仕事などで困難を抱えている者、障がい者等のスキルアップ・多様な働き方支援
  • 女性の夢、生きがいを実現できる女性の社会参加、活躍支援
  • 一人多役(1人が複数の仕事を行う)など地域のSDGSを実現する多様な働き方支援
  • 企業ニーズと労働者の欲求に対応するスキルアップ&マッチング
  • 新型コロナウイルスへの対応や地域活性化等を担う地域企業の後継、再生支援
  • 地域資源を活用した社会的企業の立ち上げ・伴走支援

さらに、イノベーション企画事業として、以下の視点で社会変革に取り組む事業を対象とします。

  • 地域横断のテーマ(地域社会の根本課題)に対し、従来の枠を超えた革新的な手法の開発、社会実験、普及・実装に挑戦することにより大きな社会変革(ソーシャルイノベーション)の創出、新しい仕組みを構築するもの
  • 分野や企業、NPO、自治体等の枠を超えた集合的なアプローチ(関係主体の連携、協働により大きな効果を生み出す取組)新しい発想による資金支援のスキームなど、既存の解決手法を打ち破る革新的で有効な手法による事業の創出を図る事業
  • 社会課題の解決に民間の創意工夫、英知を最大限活かし、従来の枠を超えた、あるいは従来なかったような事業を実践するもの

実行団体に求められる事業の姿

実行団体には以下のような視点で取り組むことが求められます。

  • 運動体、事業主体として責任と能力を有する組織が核となる。
  • 個別の団体ではなく、複数の団体、多様な主体の参画と協働による共同事業体(協議体又はコンソーシアム、立ち上げ中を含む)による事業が必須
  • 事業の実施にあたっては、課題解決のための事業を企画、試行をしながら社会的なインパクト
    (他機関の連携・協働による相乗的な効果)を生む成果志向の事業を実施。

対象となる団体

実行団体には以下のような視点で取り組むことが求められます。

  • コンソーシアム(経済団体、労働組合、企業、NPO法人、一般社団法人、大学、金融機関等複数団体により構成される共同事業体)
  • 規程のガバナンスコンプライアンス体制を満たしている団体

対象となる地域

長野県

選定基準

実行団体は、以下の選定基準に基づき選定を行います。

【選定基準】

※コレクティブインパクト:異なるセクターにおける様々な主体(行政、企業、NPO、財団など)が、共通のゴールを掲げ、お互いの強みを出し合いながら社会課題の解決を目指すアプローチ
※コレクティブインパクトの考え方や具体的な事例については以下のファイルをご参照ください。
コレクティブインパクトとは?(長浜洋二氏(株式会社PubliCo)資料)
2019年度内閣府委託調査 社会課題の解決における成果最大化に向けた協働の海外事例調査報告書概要版

【加点基準】

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公募要項等

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選定経過

<申請団体一覧>

コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
まるごと 合同会社まるごと 有限会社山岸自動車工業
まちもり to-mi
おぎはら園
ひなた堂
東御市
申請事業名 事業の概要
子どもも地域(まち)もまるごと共育(そだつ)~まるごとプロジェクト~
  • 子育て世代の働き方調査・分析
  • 協働・共育の場の創出(海野宿の空き家を改装し活用)
    ・子どもが社会的・経済的自立に向け経済の仕組みを理解し、生きる力を育む“ひとづくり塾”開校
    ・ひとづくりセミナーの実施
    ・大人と子どもが働ける場の創出実験
    ・個人の能力が発揮できる場の創出(農産物の加工・販売、民泊事業等)
    ・個と個をつなげるビジネスマッチング
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
やさしなのパーソナルステーション事業 特定非営利活動法人長野県PS・ふくしネットセンターやさしなの 社会福祉法人あさひ福祉会
株式会社信防エディックス
長野市
申請事業名 事業の概要
やさしなのパーソナルステーション事業
  • 農業・特定技能の受入
    職業紹介所の設立、ベトナム国立農業大学との特定技能受入契約締結、県内企業への就職斡旋等
  • ベトナム人の生活実態調査
    ベトナム人に対する面接調査、専門家を交えた分析、政策提言
  • ワンストップ・パーソナルステーション事業
    就職支援、日本語支援、福祉行政への繋ぎ、子育て相談、起業相談等
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
ヘルSee佐久イニシアティブ・コンソーシアム 一般社団法人佐久産業支援センター 株式会社サワイ
佐久商工会議所
佐久市
申請事業名 事業の概要
ヘルSee佐久プロジェクト

企業従業員とその家族の行動変容等による市民の健康増進

  • 健康アンケートに基づく分析、仮説検証
  • デジタルシステムの構築と実証実験
    ウェアラブル端末・スマートフォン・クラウドから成るシステムの構築と佐久市内企業の従業員を対象とした実証実験の推進
  • 実証実験結果の検証
  • 佐久市民各層への展開
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
越境人材推進コミッティ シソーラス株式会社 一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォーム
Biotope
SUNDRED株式会社
長野市
申請事業名 事業の概要
新しい”女性活躍”のカタチをつくる、長野の企業文化トランスフォーメーション

企業と地域が協働し、女性リーダーを創出する新しい仕組みづくり

  • Living Labを活用した新規事業立上げの支援
  • Living Labを活用した女性視点のサービスモデルの実証実験
  • Living Labを活用した共創の機会と人材ネットワーク構築
  • Living Labを活用した地域課題解決の提言
  • 女性インタープレナー人材育成
  • 若者や女性にとって魅力ある街であるというイメージ醸成と広報活動
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
長野県の女性の未来をつくる”暮らすroom's”プロジェクト 一般社団法人South-Heart 株式会社CREEKS
株式会社エルズグランドケアアカデミー
ワイルドツリー
ゆめサポママ@ながの
飯田市
申請事業名 事業の概要
長野県の女性の未来をつくる”暮らすroom's”プロジェクト

女性のライフステージやライフキャリアに沿った支援

  • 暮らしを考える
    女性のライフステージ、キャリアステージ、身体の状態に合わせて、入りやすい「入り口」(窓口、接点)となる”暮らすroom's“を全県に展開
  • 学びの提供
    ニーズ調査・実態把握、女性の学びのためのセミナー開催、プロジェクトの実施
  • コミュニティづくり
    女性が抱える課題・困難を、繋がりの中で支援するコミュニティをつくる。(コンソーシアムメンバーがコーディネート支援)
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
いいコネW活性化協議会 株式会社みみずや 合同会社あやとり
株式会社ククリテ
OZ‐Field
上水内郡飯綱町
申請事業名 事業の概要
地域循環再生経済を支える「みみず」的人材の育成事業

地域循環再生経済を支える人材の育成

  • 自然との対話と地域循環に関わるフィールドワークの実施
  • 地域の埋もれたリソースを発掘し価値を再定義するプロジェクトの実施
  • IT/ファシリテーションなどのスキルアップ研修会の実施
  • 地域での創業や副業に関わる対話型伴走支援の実施
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
宮川かんてんぐらコンソーシアム 特定非営利活動法人信州協働会議 くらの会
株式会社テンホウ・フーズ
安藤organic farm
べすてわこ
茅野市
申請事業名 事業の概要
誰もが主役となる活動を支えるプロジェクト創出事業

茅野市のかんてん蔵等を活用した居場所づくり

  • こども食堂(子どもを中心にした多世代交流の場)、放課後の子どもたちの学習支援
  • 地域のブランド力の高い農産物、商品の販売(元シルバー人材センター登録の会員を販売員として雇用)
  • 文化活動に触れられる機会の提供
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
INACA365 株式会社ずくだせ農場 自然小麦の会KOMUGI365
ビーカブー
信州青木村はばっくらファーマーズ
上田市
申請事業名 事業の概要
イナカをアップデートするINACA365プロジェクト

小麦製粉所でつながるコミュニティづくりと女性・若者の起業支援、食・農・エネルギー循環

  • 小麦製粉所を核にしたコミュニティづくり
  • コミュニティにおいてそれぞれの課題を解決するプロジェクト支援
  • 女性・若者の異業種交流、起業支援
  • 食や農業でエネルギーの循環を行うための支援(BDF/SVOディーゼル)
  • 地域の伝統的な食や地域産品の継承、市場開拓
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
誰もが輝き、貢献し合う、共創社会デザインプロジェクト 一般社団法人ナナイロ クラウドット株式会社
特定非営利活動法人NPOホットライン信州
松本市
申請事業名 事業の概要
誰もが輝き、貢献し合う、共創社会デザインプロジェクト
  • コワーキングスペース×障がい者福祉施設を掛け合わせたインクルーシブな就労支援の実験的な場づくり
  • 福祉の様々な情報を発信するWebメディアの運営
    支援団体の情報、福祉の仕事の魅力等の発信
  • 人材創出(ネットワーク窓口機能)
    支援者のスキルアップと人材を増やす仕組みづくり
  • 人材創出・共創支援(アセスメントプログラムの開発)
    グレーゾーンの人たちの支援体制の構築
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
南信州里山ネットワーク 一般社団法人信州アルプス会 有限会社三浦木工
井戸端会議実行委員会
梅が里ギャラリー手づくり屋
ふれあいフリーマーケット実行委員会
上伊那郡宮田村
申請事業名 事業の概要
地域包括ケアにおける「チームピアサポ」の構築
~障がい者・女性・高齢者の生きがいと居場所づくりと社会参加事業~
  • 当事者が集える居場所の確保 精神障がい者等の当事者が集える居場所の確保のための施設改修(食堂、カフェ、共同作業所)
  • 高齢者や女性・障がい者が生きがいを持って取り組める仕事の確保
    専門家と連携しての日本の伝統工芸伝承のための商品開発と販売展開
  • 社会参加の場の確保
    地域の様々な地域おこし活動への参画
  • 以上における当事者(ピアサポーター)の活躍
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
地域美容イノベーション・コンソーシアム 株式会社早川美容商事 株式会社ラポールヘア・グループ
株式会社りんごの木
株式会社ミツイユニバーサルクリエイト
株式会社ウェルケアビューティー
株式会社ビューティーアカデミー
長野市
申請事業名 事業の概要
長野県の潜在美容師の就労支援と過疎地域での訪問美容促進支援事業

潜在美容師(キャリアブランクのある美容師資格保有者)の就労支援と訪問美容の促進

  • 技術教育・就労促進事業
    潜在美容師の女性の就労支援(技術指導・メンタルサポート・就労紹介)
  • 労働環境整備事業
    就労が困難であった女性が働きやすい労働環境とするための美容室オーナーの意識や経営変革の指導
  • 訪問美容促進事業
    美容サービスにアクセスできない層(高齢者、障がい者、介護者、妊産婦など)への訪問美容の仕組み構築
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
ふじみMaaS協議会 富士見高原リゾート株式会社 合同会社つくえラボ
地域モビリティプロジェクトチーム
株式会社イーエムアイ・ラボ
諏訪郡富士見町
申請事業名 事業の概要
誰もが行き活き!里山モビリティ&アクティビティ革命

ICT技術を活用した中山間地域の移動サービスと居場所づくり

  • 安心・楽しみ・生きがいになる居場所づくり(活きやすい)
  • パーソナルモビリティや町内の空き車両を活用したモビリティ運用システムの開発(行きやすい)
  • ICT技術を活用した居場所+移動手段+一体型サービス(ふじみMaaS)の事業化検証
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
社会的養護出身の若者自立支援プロジェクト 社会福祉法人長野県社会福祉協議会 特定非営利活動法人NPOホットライン信州
一般財団法人長野県児童福祉施設連盟
株式会社レントライフ
長野市
申請事業名 事業の概要
社会的養護出身の若者サポートプロジェクト

児童養護施設や里親の下で育ち18歳で社会に出る若者の支援

  • 若者自立なんでも相談「ホップ」
    なんでも相談の運営、児童養護施設等との連携、支援関係機関連携会議の開催等
  • 居住支援「住まいる」
    保証問題のニーズ調査・支援事業の改善、サブリースの拡充等による多様な入居希望者への対応、住み込み雇用・社員寮の活用等
  • 就労支援「ジャンプ」
    就労支援機関との連携、プチバイト制度などの登録促進、企業向けセミナーの開催、施設での就労支援イベントの実施等
  • どこでも実家77
    市町村社協(77)の「どこでも実家」機能の実現、市のマイサポとの連携強化等
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
The BRIDGES 合同会社ONE BRIDGE 楽交
地域連携学生会
茅野市
申請事業名 事業の概要
みんなが繋がり羽ばたく新コミュニティー
  • 休耕地活用事業
    休耕地の実地調査、地元そば組合との共同休耕地活用、IT技術を活用した実験農園、桑の木栽培、コーヒー栽培、ビオトープ観光農園、農産物の路地販売やレストランへの出荷等
  • 空き家古民家「テラコヤ」事業
    古民家改修物語のチラシ・動画配信、農作業や古民家リノベーションを手伝う人材募集、空き家「テラコヤ」の改修、「テラコヤ」の多目的活用(子どもから高齢者までが営む「まちカフェ」、障がい者などによるショップ経営、大学生と小学生の交流楽習広場等)等
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
デジ子屋コンソーシアム 特定非営利活動法人SCOP 合同会社RBX
中川村営農センター
松本市
申請事業名 事業の概要
地域産業の生産性向上による地域活性化を実現する「デジ子屋」モデル構築事業
  • 上伊那郡中川村において、「農業」×「地域内で活躍の場が限定されている人材(主に女性)」を対象とし、新しい「知」を習得し、地域内で活躍し続け、農業の生産性向上に貢献する「デジ子屋」を設置する。
  • デジ子屋で4つの活動を行う。
    ①「知」の習得:外部専門人材が講師となり習得支援
    ②「知」の活躍:習得した「知」を活用(活躍)する場を創出
    ③「知」の伝承:地域内で講師を育成
    ④「知」の昇華:地域農業の変革を促す新しい農業モデルの構想
    ※「知」:デジタルを中心としたブランディング・マーケティング等の知識・技能・実践力
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
バイオ炭活用による三方よしプロジェクト 長野県農業協同組合中央会 一般社団法人長野県農協地域開発機構
長野県農業協同組合女性協議会
長野県生活協同組合連合会
一般社団法人日本クルベジ協会
長野市
申請事業名 事業の概要
バイオ炭活用による三方よし(生産者よし、消費者よし、企業よし)プロジェクト

剪定枝等の農業残渣を活用したバイオ炭の製造と土壌改良、農産物ブランド化・販売等

  • バイオ炭活用による農地・草地土壌での炭素貯留の拡大と土壌改良・土づくり
  • 環境にやさしい土壌からできた安全・安心な農産物の消費者への提供
  • 農地・草地等での炭素貯留を活用した「J-クレジット」との連携による農家の副収入確保
  • 「J-クレジット」と環境にやさしい農産物のブランド化への企業スポンサーの募集(CSRの機会提供による持続可能な仕組みづくり)
    ※J‐クレジット:温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
木崎湖畔旅館街再生プロジェクト実行委員会 木崎湖温泉開発株式会社 一般社団法人木崎まちづくりラボ
合同会社菜の花ステーション
大町市
申請事業名 事業の概要
木崎湖畔旅館街再生プロジェクト
~VRリノベーションによる雇用と仕事おこし~
  • 旧旅館街をモデルとして、ICTに関する技術やマネジメント等を実践的に学ぶ場を提供することで、引きこもり者を含む若者や主婦などの就労訓練の場を提供する。ひいては大北地域の建設業界におけるi-Construction化を支援する。
  • 就労訓練として製作される旧旅館街のVRデータ(ヴァーチャル旅館街)を活用して、再開発やリノベーション利用などの投資を誘引するための発信を国内外に向けて行う。
  • 地域コンソーシアムが投資等のプラットフォームとなって、地域における仕事おこしや雇用に繋げていく。

申請団体一覧

<内定団体一覧>

コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
やさしなのパーソナルステーション事業 特定非営利活動法人長野県PS・ふくしネットセンターやさしなの 社会福祉法人あさひ福祉会
株式会社信防エディックス
長野市
申請事業名 事業の概要(PDF形式
やさしなのパーソナルステーション事業
  • 農業・特定技能の受入
    職業紹介所の設立、ベトナム国立農業大学との特定技能受入契約締結、県内企業への就職斡旋等
  • ベトナム人の生活実態調査
    ベトナム人に対する面接調査、専門家を交えた分析、政策提言
  • ワンストップ・パーソナルステーション事業
    就職支援、日本語支援、福祉行政への繋ぎ、子育て相談、起業相談等
審査コメント

● 評価できる点

  • 長野県にとって、中国に次いで多いベトナムからの労働者の方々への対応は急務になっており、暮らしとセットになる支援のモデルづくり等外国人が暮らしやすい社会への変革を期待したい。
  • ベトナム人を中心とする外国人が置かれた状況を踏まえ、外国人材の活躍と生活の向上に取り組む意欲的な事業である。

● 課題と期待事項

  • なぜ、ベトナム人だけなのか?ベトナム人だけでなく他の国にも広げてほしい。
  • 送り出す方はベトナム国立農業大学で、受入れ事業者は非農業分野の事業になっており、農業関係の受け入れ事業者との連携強化が必要である。
  • 長野県ベトナム交流協会の事業を軸に展開されるため、コレクティブインパクトの面で弱さがあり、暮らしと就業とセットになったサポートシステム作りに必要なコンソーシアム体制と事務局体制の強化が必要不可欠。
  • 幹事団体及びコンソーシアムの経営基盤に脆弱さがみられることから、これまでの経営基盤を踏まえた、着実な資金計画づくりが必須。
  • 外国人労働者が我が国に入国した後の諸問題への対応のみならず、本国において既に借入金を抱えて日本に渡航することなど入国以前の課題も踏まえることが必要。
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
ヘルSee佐久イニシアティブ・コンソーシアム 一般社団法人佐久産業支援センター 株式会社サワイ
佐久商工会議所
佐久市
申請事業名 事業の概要(PDF形式
ヘルSee佐久プロジェクト

企業従業員とその家族の行動変容等による市民の健康増進

  • 健康アンケートに基づく分析、仮説検証
  • デジタルシステムの構築と実証実験
    ウェアラブル端末・スマートフォン・クラウドから成るシステムの構築と佐久市内企業の従業員を対象とした実証実験の推進
  • 実証実験結果の検証
  • 佐久市民各層への展開
審査コメント

● 評価できる点

  • 十分な組織・経営基盤を有し、地域産業のリソースを最大限に活用する事業となっている。
  • 従来の健康増進の取組でボトルネックとなっていた健康無関心層をターゲットにするという、革新性を有し、事業成果の波及が期待される。

● 課題と期待事項

  • 休眠預金事業の目的(民間公益活動の担い手の育成と民間公益活動に係る資金調達の環境を整備)や優先的に解決すべき社会の諸課題(経済的困窮、困難を抱える子供・若者支援、働くことが困難な支援、社会的孤立や差別の解消に向けた支援)という観点から、本事業を実施する際には、地域のソーシャルセクターの参画を得ていくとともに、長野県の「ACEプロジェクト」との連動、佐久総合病院との連携関係等を構築し、地域予防医療の実績・知見を十分活かしていただきたい。大企業は自前で行えばいいので、中小企業が参加する仕組みを構築していただきたい。
  • 事業のアウトプット及びアウトカム明確にした事業推進が求められる。
  • 当事業の継続性とも絡み、佐久市のSIB事業展開への連動を期待する。
  • 委託支出(信州大)の成果がいまひとつ不明確、最終受益者範囲が狭い。受益企業出資で信大センターが受託開発すれば佐久市内に展開できる(佐久市のソーシャルインパクト事業もあり)可能性があり、事業の中で検討いただきたい。
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
長野県の女性の未来をつくる”暮らすroom's”プロジェクト 一般社団法人South-Heart 株式会社CREEKS
株式会社エルズグランドケアアカデミー
パブハブ
ゆめサポママ@ながの
飯田市
申請事業名 事業の概要(PDF形式
長野県の女性の未来をつくる”暮らすroom's”プロジェクト

女性のライフステージやライフキャリアに沿った支援

  • 暮らしを考える
    女性のライフステージ、キャリアステージ、身体の状態に合わせて、入りやすい「入り口」(窓口、接点)となる”暮らすroom's“を全県に展開
  • 学びの提供
    ニーズ調査・実態把握、女性の学びのためのセミナー開催、プロジェクトの実施
  • コミュニティづくり
    女性が抱える課題・困難を、繋がりの中で支援するコミュニティをつくる。(コンソーシアムメンバーがコーディネート支援)
審査コメント

● 評価できる点

  • 全県を対象にし、県全体のネットワークを作り、幅広い女性を対象に支援する取組で波及性が期待される。
  • コンソーシアム構成団体の活動実績も豊富で、これまでの構成組織の実績を糧に、新たな展開を目指して構築され、十分に遂行力のある事業提案になっている。
  • 女性が普段着のまま気軽に相談できる窓口を全県に展開するとともに、知識の提供にとどまらず、問題解決に向け女性自らの行動を促す学びの場を提供するという新しい取組である。

● 課題と期待事項

  • 更なる他の女性団体や経済関係団体との連携によってビジネス自体の強化を模索してほしい。
  • 出口がアカデミー設立に留まらず広げてほしい。変革に期待したい。
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
いいコネW活性化協議会 株式会社みみずや 合同会社あやとり
株式会社ククリテ
OZ‐Field
上水内郡飯綱町
申請事業名 事業の概要(PDF形式
地域循環再生経済を支える「みみず」的人材の育成事業

地域循環再生経済を支える人材の育成

  • 自然との対話と地域循環に関わるフィールドワークの実施
  • 地域の埋もれたリソースを発掘し価値を再定義するプロジェクトの実施
  • IT/ファシリテーションなどのスキルアップ研修会の実施
  • 地域での創業や副業に関わる対話型伴走支援の実施
審査コメント

● 評価できる点

  • 課題意識、解決策、遂行力を評価。
  • 地域内の資源を活用することにとどまらず、他地域に開かれた人的交流を行うことにより、支援対象の子どもや若者に従来の「居場所」や支援方法にはない経験・ロールモデルを提供できる新しい取組になる潜在力を有している。
  • 中山間地域の活性化や地域内経済循環のモデルとなることも期待できる。

● 課題と期待事項

  • 子供・若者の育成・支援の新モデル形成と、他地域への展開を期待する。
  • 若い世代の実践に期待したい。
  • 斬新さより可視化可能な成果を期待。県内他地域へと普及させる社会的インパクトを期待する。
  • 事業を実施する際には、イノベーション企画の側面をより鮮明にするとともに、全国への波及の道筋をより明確にすることが求められる。
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
ふじみMaaS協議会 富士見高原リゾート株式会社 合同会社つくえラボ
地域モビリティプロジェクトチーム
株式会社イーエムアイ・ラボ
諏訪郡富士見町
申請事業名 事業の概要(PDF形式
誰もが行き活き!里山モビリティ&アクティビティ革命

ICT技術を活用した中山間地域の移動サービスと居場所づくり

  • 安心・楽しみ・生きがいになる居場所づくり(活きやすい)
  • パーソナルモビリティや町内の空き車両を活用したモビリティ運用システムの開発(行きやすい)
  • ICT技術を活用した居場所+移動手段+一体型サービス(ふじみMaaS)の事業化検証
審査コメント

● 評価できる点

  • 中山間地域の課題に、移動手段と高齢者等の居場所を組み合わせて取り組み、解決策を見出そうとする新しい視点での事業となっている。
  • 全国の中山間地域が同様の課題を抱えていることから、モデル性と波及効果が期待できる。
  • コンソーシアム構成団体のこれまでの取組を踏まえた課題整理を基によく練られた事業となっている。

● 課題と期待事項

  • 発想はとても良いが、観光だけが優先にならぬように取り組んでいただきたい。
  • モビリティ研究を通じて、他地域からの学びと連携・展開強化を期待する。
  • テーマ的にもっと幅広い人々を巻き込んでほしい。新規性はあるが、継続性を視野に入れながらより波及効果が出る取り組みを展開していただきたい。
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
社会的養護出身の若者自立支援プロジェクト 社会福祉法人長野県社会福祉協議会 特定非営利活動法人NPOホットライン信州
一般財団法人長野県児童福祉施設連盟
株式会社レントライフ
長野市
申請事業名 事業の概要(PDF形式
社会的養護出身の若者サポートプロジェクト

児童養護施設や里親の下で育ち18歳で社会に出る若者の支援

  • 若者自立なんでも相談「ホップ」
    なんでも相談の運営、児童養護施設等との連携、支援関係機関連携会議の開催等
  • 居住支援「住まいる」
    保証問題のニーズ調査・支援事業の改善、サブリースの拡充等による多様な入居希望者への対応、住み込み雇用・社員寮の活用等
  • 就労支援「ジャンプ」
    就労支援機関との連携、プチバイト制度などの登録促進、企業向けセミナーの開催、施設での就労支援イベントの実施等
  • どこでも実家77
    市町村社協(77)の「どこでも実家」機能の実現、市のマイサポとの連携強化等
審査コメント

● 評価できる点

  • 全県対象であり、組織も堅固であり、波及力が期待できる。
  • これまで支援の必要性が叫ばれながら公共の支援が行き届かなかった分野でボトルネックとなっている住居と就職の課題に真正面から取り組むチャレンジである。
  • 異なる主体によるコレクティブインパクト、住宅の商習慣の見直しなどこの事業におけるケアリーバーの支援がモデルとなり、幅広い社会的弱者支援への波及性、将来性が期待できる。

● 課題と期待事項

  • 自立継続するための若者自立支援PJ基金の創設といった社会的仕組みの構築と他社協への発信・連携強化を期待する。
  • 2024年の改正児童福祉法施行への円滑なつなぎを期待する。関係者では問題視されてきたケアリーバー対策を可視化し、社会的なインパクトを期待。出口戦略を持続可能にしていただきたい。
コンソーシアム名 幹事団体 構成団体 所在地
バイオ炭活用による三方よしプロジェクト 長野県農業協同組合中央会 一般社団法人長野県農協地域開発機構
長野県農業協同組合女性協議会
長野県生活協同組合連合会
一般社団法人日本クルベジ協会
長野市
申請事業名 事業の概要(PDF形式
バイオ炭活用による三方よし(生産者よし、消費者よし、企業よし)プロジェクト

剪定枝等の農業残渣を活用したバイオ炭の製造と土壌改良、農産物ブランド化・販売等

  • バイオ炭活用による農地・草地土壌での炭素貯留の拡大と土壌改良・土づくり
  • 環境にやさしい土壌からできた安全・安心な農産物の消費者への提供
  • 農地・草地等での炭素貯留を活用した「J-クレジット」との連携による農家の副収入確保
  • 「J-クレジット」と環境にやさしい農産物のブランド化への企業スポンサーの募集(CSRの機会提供による持続可能な仕組みづくり)
    ※J‐クレジット:温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度
審査コメント

● 評価できる点

  • 全県対象であり、環境対策としても大変有益である。
  • もので先行事例となる可能性がある。生産者、流通事業者、消費者にわたる農業と持続可能性に関する意識改革に期待。

● 課題と期待事項

  • 休眠預金事業の目的(民間公益活動の担い手の育成と民間公益活動に係る資金調達の環境を整備)や優先的に解決すべき社会の諸課題という観点も踏まえ、JA関連団体以外の団体(例:里山保全団体、環境団体、森林組合、福祉施設など)との幅広い連携が必要。国の緑の食料システム戦略に位置付けられた有機農業の推進と本事業を一体的に推進することを採択の条件としてほしい。
  • バイオ炭活用による三方よし(生産者よし、消費者よし、企業よし)について、これらに加え、環境よし、地域社会よし、未来よしの視点もいれるべき。
  • 燻炭化の実験プロジェクト。農家にとっては高付加価値化した販売出口が不可欠である。

<審査を行った審査委員>

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